核が題材となった 映画作品を 紹介

ブラックハットについて

核がテーマになった作品として

今の時代、日本でも『核』という言葉に対してナーバスになっている人は非常に多いはずだ。筆者もあの時、2011年の災害が起こった当時のことを思い起こせば毎日ニュースを見て事態を見守っていたものです。ただ送られてくる情報に危機感を抱いたかといえばそうではなく、とりあえずは目先の事態に対処するための準備に追われたといった方が強かった。何せ災害が起きてから確実に起こりうるだろうことに備えて行動したもの。それ以外はある意味あっさりと、淡々とした感じで全てを受け入れていた。

あの天災が起こってから日本という国でも原発に対して、核エネルギーというものに対して見方が変わっていきます。確かに日本はかつて世界大戦時に原子力爆弾を落とされて広島・長崎の両県に未曾有の被害をもたらした。あの時から地元の人たちは毎年て忌まわしくも忘れてはならない日として記憶するようになります。ですがこの時まではまだ他人事と考えていた人が圧倒的に多かったはず、それが5年前のあの時から見方を一新するきっかけにもなったはずだ。それもあってか、近頃制作されている核に関する題材を元にした作品にも作品に対して視点の変革が起こったと、個人的に考えている。

ただあくまでフィクションはフィクション、中にはあまりに奇抜すぎて核に対して見方が変わったといえるような内容ではないこともあったりするので、完全に参考にしないほうがいいのも事実。ただ参考に出来る部分は出来るので見ておきたいのが、『ブラックハット』と呼ばれる2015年に公開されたアメリカの映画作品についてだ。

作品概要

2015年に公開された同作についてですが、主人公は万能な天才であり、警察機関からの要請の元に自身がかつて犯した罪の減刑を求めて協力し、事件を解決していくというものになります。ありがちといえばありがちな内容になりますが、まずは今作のあらすじから見ていくとしよう。

あらすじ

中国は香港にある原子力発電所が『ブラックハット』と名乗るハッカーによって内部のシステムを掌握させられてしまい、メルトダウン寸前の被害が起こってしまう。水蒸気爆発こそ起こりしたものの最悪の事態は免れたものの、起こった被害の大きさによって市場経済は乱れて起こった。そんな騒ぎに乗じて今度は株へのハッキングを許してしまい、大豆の暴沸が起きてしまいます。

事態収拾に追われる中国政府は軍情報部に所属しているチェン大尉に解決を依頼する。犯人の洗い出しを行っていたチェンは、かつて自身がアメリカで留学をしている時に知り合いになったルームメイトだったニコラスが作成したプログラムを応用したものだということに気づいた。直後にアメリカの原子力発電施設にもハッキングが受けたことによって、米中による合同捜査が行われる事になる。

しかしFBIの能力不足を痛感させられたチェンは、バレット捜査官に自身の知己であり、同国で詐欺事件を起こして収監されているニコラスに協力させるよう要求した。ニコラスにしても、もし事件解決に貢献すれば、懲役10数年の罪は帳消しとする条件を飲み込んでチェンたちと共に謎のハッカー、ブラックハットの足取りを追うのだった。

天才vs天才

今作の特徴としては、主人公であるニコラス・ハサウェイはかつて己が犯した罪で実刑判決を受けた受刑者だった。その経歴は何一つ汚れない高潔な物で、まさに絵に描いたような完璧超人だったのです。天才プログラマーとして活躍していながらも、一度の失敗で社会的地位を失った彼が正体不明のハッカーを捕まえるために警察とFBIに協力します。更に皮肉なのはかつて自身が開発したプログラムを応用したもので、自身の作り上げたものより精巧だったという点だ。それが返って彼の気持ちを逆撫でる形となってしまったものの、犯人の足取りはどんなに追っても霞を食うように虚ろなものだった。

犯人には何かしら犯行動機があるものですが、今作では政治的目的もなければ金銭的要求もない、ただただ世界を試すようにと各地で被害をもたらしていきます。関係者を嘲笑うように繰り広げられる展開は行き着く暇もない、それぞれの思惑が交錯する時すべての謎が明らかにされるというものだ。

世界各地を飛び回る

物語は中国から始まり、アメリカ・マレーシア・ジャカルタと世界各地の都市が映しだされるので、そういったところにも映像としての楽しみが含まれています。ニコラスを加えた捜査班はある意味で心強いハッカーの実力を頼りに犯人を追跡していきますが、どんなに追っても犯人像と足取り、どこにいるのかが判明しないため翻弄され続けてしまう。そのシーンが時折滑稽といかずとも、どこか虚しいお役所仕事をさせられている感が出ているのがある種の見どころといえます。

原子力発電所というキーワードは

やはり今作のキーワードとして掲げても良いのが、原子力発電所という物が冒頭から出てくるところにある。原子力発電所のハッキング、なんてことが容易く出来るかどうかという点についてはさておき、今作の冒頭で見せる水蒸気爆発に関してはやはり思うところがある。何せ実際に日本でも天災による被害を直撃した原発で起こった光景だ。ある意味トラウマを呼び起こされたという人もいるでしょう。フィクションとはいえ、もし本当に原子力発電所がハッキングで占拠されたなどと知れたら、間違いなく大騒動が起きるのは間違いなさそうだ。

何分慎重に取り扱わなくてはならないテーマではある分、フィクションにしては少々盛り込み過ぎではないのかという指摘も見受けられるのを見ると、色々と物言いしたくなる内容なのかも分かる。では実際に映画としての評価はどの程度のものなのか、それについて見ていこう。